星降るレストラン~ちょっといい話~3
この老夫婦は、「マスターいつものステーキ」と注文をして、またなにやら袋から出してにこにこしていた。
しばらくすると、先程注文したいつものステーキはでてきた。
「マスターここのステーキが食べたくて、遠くからきているのだよ」高くておいしい店はいくらでもあるが、安くて美味しい店はそう無いことをこの店のマスターも自慢にしている。老夫婦はこの店まで、電車で一時間かけて一月に一度は必ずやってくる。どうしてかというと、以前この町で老夫婦の子供が小学校の教師をしていたそうで、子供の所に来た時に、たまたまこの店に立ち寄ってから来るようになったそうだ。子供が親元の学校に勤務するようになっても、こうして時々味が忘れられず通うようになったようだ。来る度に、孫の話をマスターやウェイトレスの若い子に自慢しているようだった。
続く